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女性特有の症状

更年期障害とは?《後編》

東洋医学的な更年期の解釈は?

さて、東洋医学的に更年期をどう捉えているか?少し専門的な話になりますが、大まかには、年を取ると前述の陰陽が少しずつ縮んでいきます。陰も減るし陽も減る。だから、ちょっとした事で陰陽のバランスが崩れます。また、年を取ると段々しわが増えたり背が縮みますが、組織の瑞々しさが減っていく=陰が減っていく事が、老化と捉える部分があります。陰陽というのはバランスを取り合うので、陰が減ると陽も減るのです。

陰が減るとはどういうことなのか。具体的には、赤ちゃんの皮膚はみずみずしく、年を取るにつれて皮膚がしわしわになっていくのからも分かるように、細胞の水気がなくなっていきます。例えるならば、筋肉がビーフジャーキーのように変化していっているのです。そうすると、筋肉が硬くなり凝りやすくなったりします。

また、東洋医学的には、年を取ると腎が弱るとし、腎は下にあるため、下半身から弱っていくと考えています。また、現在は目や頭を酷使する時代でもあり、緊張から呼吸も浅くなっているため、脳や目、肺など上が緊張して下の腎が弱る、ということになります。これは逆三角形に例える事が出来ます。健康であるならば三角形のような安定したバランスなのですが、更年期になると逆三角形になります。かつ、前述のように上が緊張しているので緊張から熱を生み、また腎が弱ると冷えるので、追い炊き中のお風呂のような「上が暑くて下が冷えている」状態となります。この様な状態ですと、別に更年期でなくても、上の緊張(めまいや肩こり、のぼせ、吐き気胸焼けパニック障害など)と下の弱り(足がふらつく、冷える、生理不順や生理痛、便秘や下痢、だるさや倦怠感など)が起こるのです。(※冷えや生理痛生理不順、だるさ倦怠感などは、弱りでなく緊張でも起こります)

そういう風に起こるのが更年期障害。特徴として、単なる上の緊張ですと緊張を緩めるだけで良いのですが、陰が弱る、つまり水気が足りないため、熱を取って冷ますだけでなく、水を補って潤わせ、熱を冷ましていく治療が必要になる場合もありますし、下が弱っている場合は、陽(気)を補って温め、下を安定させる必要があります。

余る事が中心の病理から、足りない事が中心の病理へと移り変わっていく、そんな時期の「病」が更年期障害でもある、というわけです。

具体的には、水や血が足りなくて組織に潤いがなくなり、熱がこもっている事で、口や目の渇き、頭痛めまい肩こり、吐き気等の胃腸症状、不正出血や睡眠障害多夢寝汗、イライラ気分の落ち込み、など多岐にわたる症状が起きます。

また疲労が積み重なり陽(気)が弱って、冷えや倦怠感だるさ、頻尿や尿失禁、精力減退や胃もたれ下痢便秘むくみなど多岐にわたる症状が起きます。

どちらにしても、熱を取って冷ましたり水を排出する事が中心なのか、補う事が中心なのかは、その人それぞれ、体力など状態によって様々ですので、「更年期にはこれ!」と言うものはありません。やはり、これもオーダーメイド治療が必要となります。

例えば更年期でも元気な人もいるし、若くても運動不足で元気が無い人もいますから。年齢が上だからみんな補えば良いというわけではありません。

何だか常に低空飛行で本調子でない。不調と言うほどでもないけど全然元気と感じられない。何となくやる気が出なくてダラダラしてしまう。・・・と言うような曖昧な症状でも、とにかく変な汗や身体のだるさが辛くて辛くてたまらない。という症状でも、鍼灸治療は良く効きますので、お近くの鍼灸院へ行ってみて下さい。

本山 裕子

本山 裕子

鍼灸師 ‐婦人科系、内臓系、心のお悩みが得意分野です。

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