◆歯科では歯ぎしりをどう治療しているの?
前回のブログでは、歯ぎしりや噛みしめによってどういう弊害が起こるのかについて解説しました。
>>歯ぎしりについてのブログ前半はこちら
歯科界隈では研究している方も多いらしい「歯ぎしり」。
ですが、「何故歯ぎしりするのか?」という問いに対しては、実際西洋医学的にも分っていないことが多く、また見解もさまざまで統一見解はまだ無いようです。
なので前回解説したように、歯科などでも、マウスピースで歯や顎関節を守りつつ、ボトックス注射をしたり、口腔を内側から手技的にマッサージをする、など、医師の先生方も工夫しながら患者様と向き合っているようです。
◆当治療院での対処法とは
噛みしめが主訴でなくても、実は噛みしめに関連した症状でお困りの患者様もいらっしゃいます。
噛みしめに関連する症状としては…
①頭痛
②肩こり、首こり
③顎や顔の痛み
…などは噛みしめが原因の症状です。
一方…
④PMS
は、噛みしめの原因となっていることもあります。
順番に解説していきますね。
噛みしめによって硬くなった筋肉を緩める
まずは、①、②、③について。
「歯ぎしりについて①」でも書いたとおり、噛みしめに関わる筋肉はいくつかあります。
そのなかの主にどの筋肉が硬縮・萎縮しているのか、で症状が変わってきます。
当院では、原因となる筋肉を特定し、それを根気強く緩めていきます。
ただ、噛みしめは無意識でなされていることが多く、自覚している以上に長時間筋肉に負担がかかっていて萎縮硬縮しているので、緩めていくのにも時間がかかります。
また、無意識で噛みしめている場合は特に、施術で緩めた先からまた噛みしめてしまいます。
家事や仕事中、あるいは寝ているあいだなど…。
なので、改善に時間がかかったり、頻繁に施術した方が改善しやすかったりします。
噛みしめないようにする
次に④の、噛みしめの原因となっているPMSについて。
実は、生理前のPMSで起こる症状として噛みしめを訴える方が結構いらっしゃいます。
生理前になると、気が付いたら奥歯を噛みしめていた、朝起きると顎が疲れていて、どうも寝ている間に噛みしめているようだ、それに付随して頭痛になってしまう。そして、生理が始まると改善する、など。
その場合は、PMSのための施術をすると、PMSと共に噛みしめも改善することが多いです。
◆なぜ噛みしめてしまうのか!?
冒頭でも書きましたが、噛みしめの原因は西洋医学的にもまだ解明されていません。
ただ、患者様からお話をお聞きしていると「やはり自律神経は大きく関わっているな」と感じます。
ストレスなどで交感神経優位、つまり、常に緊張している状態になると、どうしても身体のあちこちの筋肉が緊張して硬くなります。
以前のブログ、自律神経って何ですか? でも書きましたが、交感神経優位というのはシマウマがライオンから逃げているような状態です。
噛みしめると全身の筋肉が瞬間的に増強する効果があるということなので、全身全霊でライオンから逃げようとしているような状態で、噛みしめながら寝たり、仕事をしているようなものなのかもしれません。
◆噛みしめないようにする施術とは
ですので噛みしめないようにもっていく施術としては、自律神経を緩ませる(副交感神経優位にする、リラックス状態にする)ということに尽きると思います。
上記のPMSや、自律神経からくる肩こり、不安感イライラ、更年期障害などと共通する、肝や心を緩めたり、上下のバランスを調えたり、補血作用を期待する配穴などがそれに相当します。
ただ、現代はストレス社会。ストレスに晒された環境で生活していれば、施術によって緊張は緩み噛みしめなくなりますが、それも一時的なものになってしまう場合がほとんどです。
もちろん、定期的に治療院で緩める、といのも選択肢ではありますが、やはり運動や推し活、趣味の活動など、ストレスを解消することが一番のセルフケアです。
噛みしめてしまった筋肉を緩めることは自分ではなかなか難しい。
なので、当院のような治療院などで徹底的に緩め、そのあとストレス解消をしながら噛みしめないで済むようにもっていき、どうしてもダメな時にはお近くの治療院を利用するのが良いと思います。
調布で噛みしめやそれに付随する症状でお悩みの方は、ぜひ春宵堂治療院にお越し下さい!