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自律神経系(不眠・疲労感・気分障害・胃腸障害)

歯ぎしりについて①

◆歯ぎしり、してますか?

歯ぎしりについては、自覚がある人と無い人がいて、歯医者さんで「歯ぎしりしてますね」と指摘される、という方もよくいらっしゃいます。

対策としてよく知られているのは、マウスピース。これは噛みしめ予防ではなく、マウスピースを噛むことで、歯そのものと、顎関節の摩耗を防ぐものになります。なので、噛みしめてしまうことに変わりは無いし、噛みしめることによって咬筋などが疲れたり緊張することは変えられません。

また、最近は噛む筋肉にボトックス注射をして筋肉を麻痺させ、噛みしめ「られないように」する、という方法もあるようです。これは効果が一年保たないため、噛みしめのある間はずっと、年一回の注射を継続しないといけないのと、筋肉が麻痺するため硬いものが噛めなくなるそうです。

◆「噛みしめる」って、どういうこと???

では、噛みしめによって何が起こっているのでしょうか。

噛む、という行為は、顎関節に関わる筋肉が緊張・収縮することによって起こります。

一般的には咬筋側頭筋という筋肉が関わっているとされていますが、実は胸鎖乳突筋僧帽筋など首の後ろの一般的によく知られているメジャーな筋肉や、肩甲舌骨筋内側翼突筋などというマイナーで小さな筋群も関わっています。

上記の様な筋群が関わって、食事の時に咀嚼したり、力を入れるときに噛みしめたり(噛みしめることで、全身の筋力が増強する!そうです)、というのが「必要な噛みしめ」です。

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しかし、ここで問題になるのが、寝ている間の「歯ぎしり」や、仕事中などの「噛みしめ」です。上記の「必要な噛みしめ」と違い、継続的に日常的に行っている(無意識に、何時間も!)ため、噛みしめに関わる筋肉は噛みしめている間ずっと、緊張状態にあるわけです。

筋肉がずっと緊張状態にあると、まず 1)筋肉が硬くなり、そして次の段階として 2)筋肉や周辺組織が繊維化し萎縮していくと同時に、 3)痛覚閾値が低下(つまり痛みを感じやすくなる!)、そして 4)硬結と圧痛点を形成していく(押すなどの刺激で痛みを誘発してしまう)、という事が運動生理学的には言われています。

悪い姿勢による腰痛や肩こりなどもこれに含まれますが、それが顎周辺の筋肉にもおこってくる、という事になります。

◆噛みしめによる弊害

噛むことにかかわる筋肉が緊張、萎縮して硬くなる事によって起こる症状として、噛んだときの痛みや顎の痛み(咬筋や側頭筋などが緊張)、頭痛、首の痛み、肩こり(胸鎖乳突筋や僧帽筋などが緊張)などが挙げられます。

その様な症状でお困りの患者様に対して、当治療院がどう施術しているのかという事を、次回「歯ぎしりについて②」で書きたいと思います。

中村正佳

中村正佳

鍼灸あんまマッサージ指圧師 -関節の痛みを専門とし、研究、施術に励んでいます。

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