【2024年5月の休業日】12日、19日はお休みします。月曜定休です。>> 鍼灸師個別の休業日はこちら

養生(セルフケア)

受験生のストレスからくる不調に鍼灸施術という選択肢を

受験のストレス

当院には、高校や大学の受験を控えている学生の患者さんや親御さんからも、ご相談を受け施術をすることが結構あります。

私自身も、受験生だった高校三年生が人生の中で一番辛い時期のひとつだったので、最も戻りたくない年代です。最近は特に東京だからなのかも知れませんが、二年生くらいからプレッシャーを感じ始めている場合も多い様です。当院にお越しになる学生の方で多い症状をご紹介したいと思います。

受験生に多い2つの症状

1)肩こり・肩こりからの頭痛・腰痛

勉強はずっと同じ姿勢ですし、気分転換の為のスマホやゲームもやはり同じ姿勢なので、肩こりや腰痛になりやすく、さらに酷くなると筋緊張性の頭痛になる場合も多いです。また、頑張っていると自然に歯を食いしばってしまい咬筋などが緊張して頭痛になっている場合も多いようです。

部活を引退して運動の機会が極端に減ってしまうことも、この様な症状の悪化の要因になるので、運動する時間を捻出することも大切です。

2)自律神経的な症状

プレッシャーからのストレスで、腹痛や下痢、食欲不振や、不眠や生理痛、生理不順、精神的な落ち込みやイライラ、めまいなど、多岐に渡る症状が起こります。

「子供だからそんな不定愁訴なんて」と思われる親御さんもおられるかもしれませんが、実際そういう症状で苦しんでいる受験生は実は多くいて、その症状のために勉強に集中出来なくて更に焦る、という悪循環に陥っている場合もあるかと思います。

体調が良い方が勉強や試験でのパフォーマンスは上がるので、マッサージや鍼灸などで緊張を緩めてあげることも、受験成功の近道なのではないかと思います。

ストレスがなくなると症状もなくなることがほとんど

そんな受験生も、受験が終わると症状はピタッと治まって、施術が必要で無くなる場合が殆どです。

ただ、受験が終わるまでは、通常よりも緊張が緩みにくいものです。定期的に鍼治療を受けている方も、受験の直前は治療の頻度が上がり、それが終わると頻度が減って、また次の受験や就職活動などで頻度が上がる、という場合が多いです。

今回は受験生に絞ってのお話ですが、大人でも、人事異動で苦手な人と一緒に仕事をすることになったり、部署の異動で業務内容ががらっと変わって慣れるまでプレッシャーが強くなる、または転職活動や、引っ越し、結婚など、環境の変化でストレスがかかり似たような症状を発症し、ストレスがなくなると症状が緩和する、という方が多く、緊張が強まったタイミングで治療院におみえになる方も多いです。

体調が良い状態で仕事や勉強に向かった方がパフォーマンスは良くなるので、生活の中に鍼灸施術を入れて生活していくというのも選択肢のひとつだと思います。

鍼灸施術、運動、遊びなど自分に合うストレス解消方法を身につけよう

また、緊張を緩めるには、勿論鍼灸だけでなく、運動やマッサージ、適度な飲酒や遊びも大切。自分に合ったリラックスの方法を複数をもっておくことは強みになると思います。

人生100年時代といわれる昨今、緊張やストレスが皆無という人はいないでしょう。長期的にそれらとどう付き合っていくかは、ストレス社会での課題だなあ、と思いますし、治療家として役に立ちたいなと思っています。

本山 裕子

本山 裕子

鍼灸師 ‐婦人科系、内臓系、心のお悩みが得意分野です。

関連コラム

最近の記事

  1. 歯ぎしりについて②

  2. 歯ぎしりについて①

  3. ケーススタディ|コロナ後遺症