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女性特有の症状

ケーススタディ|更年期障害(PMSの悪化)

◇症状・経緯

40代初めから老眼、40代半ばからPMSが悪化、生理が遅れたりダラダラ始まってダラダラ終わる事も多くなってきた。若い頃は生理前にイライラしたり気分が落ち込み、肩こりから吐き気が起こっていたが、段々生理後半に似たような症状が起こるようになる。また以前は生理が来るとスッキリしていたがそのスッキリ感が起きにくくなり、常に緊張が抜けなかったり、逆に身体がだるいなどの症状が継続する。30代での出産時には、出血が多く産後の肥立ちが悪かったが、徐々に回復した経緯がある。

運動をすると症状が楽になるとの事。

◇見立て

40代半ばになるに従って、血が不足して経血排出後に更に血が足りなくなり、肩こり吐き気やだるさなどの症状が起きるようになっていると判断。運動はしているので、継続するように伝える。

◇治療

血を補う治療をしつつ、緊張も取れるように配慮。

◇考察

運動をしているため、更年期特有の腎の弱りは比較的なく、血の不足を補う事で生理前後の肩こり症状が改善していきました。

何故血が不足すると肩こりが酷くなるのか?それは、血が不足して潤いがなくなる事で筋肉がビーフジャーキーのようになり、更にこりやすくなっているから。例えば川の水が少なすぎると、ちょろちょろとちゃんと流れず、ゴミがたまったりあちこち乾いていきます。それが、肩の筋肉に起こっている訳です。しかも、生理で血が排出されると更に血が足りなくなるので、生理後半に症状が悪化するのです。何故肩なのかは、別の機会に・・・

この方のように運動をしていると、更年期障害は改善しやすく、また軽くすむ事が多いです。西洋医学的にも、運動は推奨されています。しかし仕事や子育てでなかなかそんな時間は取れないという方も多い。その様な場合には、当院のような治療院の助けを借りつつ、体調の維持を図ると深刻な更年期障害に悩まずに済むと思います。

本山 裕子

本山 裕子

鍼灸師 ‐婦人科系、内臓系、心のお悩みが得意分野です。

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