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心の悩み

光がまぶしくて暗い部屋にいたい

主訴ではないけれども多い症状

「光がまぶしい」という症状が主訴でみえる方はいませんが、主訴に付随して感じている方が多い症状の一つです。例えばPMSに付随して、不眠症状の悪化に付随して、肩こりや頭痛に付随して、など。

東洋医学的な解釈

この症状を東洋医学的に解釈すると、「熱が原因」か「血の不足」となります。ではその原因は何でしょうか?

まず他のケーススタディ等でも度々出てくる「」ですが、大きく分けて熱の原因は二つ。

①一つはストレスなどの緊張から発生するもの。

これが原因の場合は、緊張が高まるとまぶしさが悪化、リラックスすると改善します。

例えば生理前にまぶしくなって、生理が始まると改善する方も多いですが、排卵から生理の間の高温期はイライラしたり不眠気味になったり食欲旺盛になったりするもの。

これはすべて緊張(東洋医学的には気滞)からくるもので、その中の一つに「光をまぶしく感じる」という症状が出る方もいるのです。

もちろん、生理でなくても、仕事や学校などでの強烈なストレスから光をまぶしく感じる様になってしまう方もいらっしゃいます。

これは、何となくまぶしいレベルからサングラスが必要になったり、酷くなると暗い部屋にいないと辛いなどという症状が出る方も。また、目が辛いからスマホの画面を暗めにしているという方もいらっしゃいます。

化学物質過敏症や発達障害に不随して出る場合も多いようですが、まず過敏症そのものが東洋医学的には熱と判断される場合が多いです。

また、発達障害の場合は、発達障害の特性としてまぶしいというより、それにより他者との軋轢が深まり、同調圧力の強い日本では孤立しがちなので、孤立した状況がストレスとなって化熱し、光をまぶしく感じている場合が多いように思います。

また蛇足ですが、こういう場合には聴覚過敏や感覚過敏(タグが痛い、くすぐったいなど)が重なっている場合も多いです。

②もう一つは水気や血の不足で乾いて熱となるものです。

これは水が熱を制御出来なくなって熱化している状態で、東洋医学的には「陰虚」「血虚」と言われますが、臨床的には①の緊張(気滞)から熱が発生しているものに、血や水の不足が加わっているものが多く、純然たる「虚」(血や水の不足)のみの患者さんは少ない印象です。

例としては、睡眠不足が継続しているうちに光がまぶしくなってしまう場合などです。

寝ている間に水が増える、と東洋医学的には考えますから、睡眠不足が続くとどんどん乾いていき、まぶしくなる訳です。これは一見虚のようですが、詳しく問診すると学校や職場での悩みや仕事の激務などの「ストレス」が背景に有り、その状況が「緊張=気滞→熱」を産んで睡眠不足や不眠となっているので、「熱に血虚・陰虚が重なっている」ということになります。

また、仕事でずっとPCを使って目を使い、プライベートでもスマホを多用したりゲームをしたり常に目を酷使しても血が不足します。これが原因でまぶしさを感じている場合もありますが、これも単なる「血虚・陰虚」でなく、どこかに緊張や熱が関わっている場合が多いです。

③血の不足が原因のもの

ただ、女性の場合は出産で大量に出血した後からまぶしくなっている方や、筋腫で月経の量が多い場合に段々まぶしくなっていっている方もいらっしゃいます。つまり「血虚」、西洋医学的な貧血が発端となっている場合もあるわけです。

こういう場合は、疲れたり、目を酷使したりして血がより不足したり、また生理で出血するとまぶしさが悪化します。

どちらにしても、緊張が取れて熱が冷めたり、血を補う様な施術をしていくと、気がつくとまぶしさが無くなっている場合が多いです。

気にするほどでも無いけどそう言えば最近光をまぶしく感じるな・・・という方は、どういう時に悪化しているのか観察してみると、自分の体質を理解する一助となるかも知れません。

本山 裕子

本山 裕子

鍼灸師 ‐婦人科系、内臓系、心のお悩みが得意分野です。

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