【2024年11月の休業日】11月3日(日)、4日(月)、5日(火)はお休みします。

自律神経系(不眠・疲労感・気分障害・胃腸障害)

ケーススタディ|喉の詰まり感

◇症状・経緯

職場でストレスがあり、のどの詰まり感出現。唾を飲み込むのも意識しないといけない。色んな病院に行ったが異常はなく、治療法がないため逆に不安になった。別の鍼灸院に数か月通院していたが全く緩解せず、ダメもとで当院を受診してみたとのこと。のど周辺を気にすると余計に詰まった感じがし、仕事や友人との会話に夢中になると感じないときもある。職場でストレスを感じると症状が出現する。

◇見立て

元々いろいろ気にしてしまうしまじめな性格で、他にも不眠傾向や将来への漠然とした不安などがありました。東洋医学的に、夢中になっているときに症状を感じないのは肝が大きく関わっていると考えます。この方もやはり、脈やツボの反応で肝のところに顕著な反応が出ていました。

◇施術

肝の緊張を取る様に刺鍼。のどの詰まり感が楽なったと感じ、また呼吸も深く吸えるようになったとのこと。二診目以降も、肝の緊張を取る様に継続して施術しました。

◇考察

この方は、気にしやすい性格でもあり、またのどの詰まり感がでて数か月たっていたのもあり、ついつい高頻度でのどの詰まり感がないか意識してしまっていました。患部を意識すると逆にその場所で滞りを生んでしまいます。そこを意識することすら忘れると、治るのも早い場合が多いのですが、意識すると何となく詰まっている感じがする、という事で、治療経過としては三か月と比較的長くかかってしまいましたが、最終的にはほぼのどの詰まり感を感じなくなりました。

本山 裕子

本山 裕子

鍼灸師 ‐婦人科系、内臓系、心のお悩みが得意分野です。

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