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関節の痛み

ケーススタディ膝の痛み①|階段の特に下りが痛い

◇症状・経緯

階段の上り下り、特に下りが痛むとのことで来院。原因として思い当たる事は無く、ある時期から違和感を感じるようになり、来院時には階段の下りと、歩行時の方向転換(膝を捻る)でも膝の痛みを感じるようになった状態でした。

◇見立て

まずは動作分析・画像による確認などをします。

・膝関節の曲げ伸ばしでの膝周辺の圧痛

・エコーによる膝内部の様子

・大腿骨に対しての脛骨の捻れ

・加重位のストレステスト(階段の上り下り)

以上の評価から、原因組織が膝蓋下脂肪体であることを特定して、施術に入りました。膝蓋下脂肪体とは膝蓋骨周辺の脂肪組織で、膝の動きを円滑にするためのクッション的な役割をしています。

【引用】『鍼灸師・柔道整復師のための局所解剖カラーアトラス』 北村清一郎 熊本賢三編 南江堂

◇施術

膝蓋下脂肪体と周辺組織で硬くなっているところを直接徒手的(※1)にゆるめたところ、その場で痛みが半減したため、評価どおり膝蓋下脂肪体が原因であると判断して、更に徒手的にゆるめ、2回目の施術でセルフケア指導をして終了しました。

◇考察

足は膝の上(大腿骨)と膝の下(脛骨と腓骨)で形成され、膝はそのつなぎ目にあたります。

膝を構成する骨

大腿骨と脛骨が捻れた状態で曲げ伸ばしを繰り返していると、繋ぎ目である膝の膝蓋下脂肪体に微細な圧力がかかり、炎症が起こって最終的に膝周辺が硬くなる原因となります。

左が大腿骨に対して脛骨が正常な位置にあるとすると、右の写真は赤い三角が少し右に寄っています。脛骨が青い矢印方向に捻って回旋している状態です。例えばこの様な大腿骨と脛骨の捻れでも膝の痛みが出るという事です。

膝の捻れは、O脚やX脚、股関節や足関節の歪み、元々の骨盤のズレ(仙腸関節など)や怪我も原因として考えられるので、複雑で多岐にわたります。

上下の関節に歪みがあると膝関節に影響が及ぶ

また、関節軟骨の損傷や骨折等と違い、膝蓋下脂肪体や関節の捻れはレントゲンなど画像には映らないので、直接患部に触らないところでは診断が難しい部分もあります。まずはお近くの膝の専門家に見て貰う事をおすすめ致します。調布にお住まいの方は、是非春宵堂治療院にお越し下さい!

 ※1 徒手的とは、手技療法によるものでマッサージなどがこれに含まれます。

中村正佳

中村正佳

鍼灸あんまマッサージ指圧師 -関節の痛みを専門とし、研究、施術に励んでいます。

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