◆主訴・経緯~生理痛、筋腫、内膜症
40代後半の女性。
もともと生理痛があったが、結婚後に悪化。
結婚後、子育てのストレス、夫との関係性、また両親の病気などが断続的に重なり精神的なストレスがかかり続けていたようです。
生理痛は出産後も軽くなることはなく、30代前半は検査の結果、筋腫。40代前半には加えて内膜症と診断された。漢方薬で少しずつ改善するも、更年期も重なり生理前後の体調が悪化傾向のため鍼灸でどうにかならないかと来院。
主訴としては腰腹部の痛みと、気分のムラ(特にイライラ)、頭痛や酷いと吐き気など。
運動習慣はあり、体力は十分にあり、かなりご自分でも努力されている方でした。
◆観察・施術~週1から月1へ、改善までのプロセス
年齢の割に、全体的に弱っているところはほどんどなく、緊張と停滞が強い。
東洋医学的には、気滞血瘀の施術を週に一回の頻度で2か月継続。
その後は2週間に一度、月に一度の頻度に減らしていきました。
症状は改善し、閉経に至っても月に一度セルフメンテナンスのため治療にお越しです。
運動もですが、鍼灸施術も含め自己管理意識が高い方だなと感じています。
◆東洋医学的な考察~改善しやすいケースと時間がかかるケース
今回のケースは症状は重かったのですが、体力があり、東洋医学的には単純な気滞血瘀。短期間で症状の改善をみました。
しかし、もし体力が弱っていたり、頑固な瘀血や湿痰など、複雑の病理が絡んでいると、かなり時間がかかることもあります。
手術の判断と東洋医学の選択肢
子宮内膜症や筋腫は、ひどくなると、特に閉経間近だったり出産経験のある場合、「切ってしまいましょうと簡単に言われる感じがする」と嫌がる女性もいらっしゃいます。
一方で、「手術によって生理痛がなくなり、楽になった」とおっしゃる方。受け止め方はそれは人それぞれ。
もし「切らないでどうにかならないか?」とお悩みの方は、お近くの鍼灸院に相談してみてください。
調布にお住まいの方、京王線沿線の方は是非春宵堂治療院へお越しください。