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内臓系の症状

ケーススタディ|ガスがたまりやすく腹痛となる

◇症状・経緯

ここのところ、お腹にガスがたまりやすく、職場でガスが出ないように我慢していると酷いな腹痛となる。休日は楽で、生理前に余計にガスがたまりやすい。また、元々学生時代から緊張するとガスがたまりやすかった。ここのところ、コロナ対応もあり、職場で緊張しやすい状態である。

◇見立て

職場でのコロナ対策による緊張感、責任感などから、元々緊張しやすい性格であるため、より緊張し、ガスがたまりやすくなっている。東洋医学的には、気血がうまく巡っていれば、腸の流れも順調になりますが、それが停滞することで便秘やガスがたまりやすくお腹が張るなどの症状が出ると考えます。腸が弱ければ、下痢となることも。緊張するとお腹が緩くなる過敏性大腸炎などは、この病理の場合も多いです。滞る場所が胃だと、消化不良やもたれ感などとなります。この方の場合、運動をしていた時はガスがたまりにくかったと自覚していました。

◇治療

滞りを解除すべく取穴。触った感じのお腹の張りと共に、自覚的な張り感も改善。元々のご本人の自覚通り、運動は気の滞り改善に良いため、養生指導として治療と合わせて運動も勧めました。

◇考察

元々の性格と、コロナ対策で感染者を出さないようにと言う緊張感から、気滞となり、ガスがたまりやすくなっていました。治療を2回して、運動をするようになったらかなり症状は改善したようです。

気の滞りは、腸ではガス腹や便秘、胃では胃もたれや消化不良、ゲップ、下腹部だと生理痛や排尿障害、胸だと息苦しさや動悸など、場所によっていろんな症状が出ますが、どれも体力があれば運動は自分で出来る最適の予防法、改善法です。治療と併せてお散歩などの運動習慣をつけるだけでも、ずいぶん違うと思います。それでもやはり運動する時間が取れない、運動をしても残る症状が辛い、等と言うときは、お近くの治療院に行かれることをおすすめ致します。

本山 裕子

本山 裕子

鍼灸師 ‐婦人科系、内臓系、心のお悩みが得意分野です。

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