【2024年11月の休業日】11月3日(日)、4日(月)、5日(火)はお休みします。

腰痛

腰痛ケーススタディ④|あぐらがかけない!

◇症状・経緯

ヨガ教室に通って数週間経った頃から、腰から臀部、鼠径部にかけてどこと特定できないような痛みが出現。気が付いたら、あぐらをかく時に右側だけ外側に倒れなくなっていることに気が付いて、整形外科を受診。画像診断の結果、股関節と腰椎ともに異常なしと診断され、お友達のご紹介で来院されました。

◇見立て

股関節を外に広げられない、という事から、股関節の動きの分析をしたところ異常は無く、次に仙腸関節を検査したところ、右側が若干開いていました。

◇施術

開いている右側の仙腸関節を締める調整を手技療法(整体的アプローチ)にて行ったところ、その場であぐらがかけるようになったため施術を終了しました。

◇経過と考察

この方は一回で施術を終了しました。

筋トレやヨガ、ストレッチなどで硬い方の股関節回りを一生懸命伸ばしすぎると、このタイプの仙腸関節のずれを生じ、股関節痛や腰痛となる場合が多いです。また、男女比で言うと、骨盤の形状から女性に多いこと、特に出産後の女性に多いことも特徴の一つです。

体には機能的な左右差があります。例えば右利きの場合は右の筋肉量が多くなりますし、自転車の乗り降りなども特定の側からします。また、陸上トラックは反時計回りと決められており、どうしても機能的な歪みが出易い社会生活を無意識の中でしているのです。

その中で、ストレッチの時だけ左右対称にしようとすると、逆に傷めてしまうことになるのです。ある程度の左右差はあって当然なので、無理して整えるようなことはしないようにするのが一番です。

股関節が痛くてあぐらがかけない、という症状の方は、ぜひ調布の春宵堂治療院におこしください。

中村正佳

中村正佳

鍼灸あんまマッサージ指圧師 -関節の痛みを専門とし、研究、施術に励んでいます。

関連コラム

最近の記事

  1. ケーススタディ|肩甲骨の内側の痛み

  2. 腰痛ケーススタディ⑩|仙腸関節のズレによる臀部から下肢にかけての痛みと痺れ

  3. ケーススタディ膝の痛み②|膝痛で正座が出来ない