症状・経緯
肩の痛みから始まり、腕の痺れと最終的に手の麻痺症状まで出て、いろんな病院で検査をするも原因が分からず、最終的に大量の鎮痛剤を処方されるが、それも全く効かない状態でした。夜も横になって眠れず座って寝たり、寝ようとしても痛みで眠れなかった程でした。
見立て・治療
まずは一番お辛そうな麻痺症状から原因を探ると、前腕の硬くなった筋肉のために神経が絞扼されて痛みと痺れが出ているようでしたので、筋肉を緩めて神経の滑りをよくしたところ、症状に変化が見られました。肩の可動域制限に関しては複合的で「腱・筋・靱帯の滑走障害・癒着に加えて、いくつかの筋短縮、関節包の硬縮」がありました。これらはそれぞれ解除方法が違うため、治療期間が長くなってしまった部分もありました。ここで諦めず当院に通って下さった事に感謝しかありません。
考察
こじれにこじれている場合は、それを解きほぐすのにまず時間がかかる場合があります。この方は、施術により症状が緩和する部分と、変化しない部分や、どうすると悪化するか、良くなるか、など、その都度観察して言葉にしてくださっていたので、うまくこちらに治療がフィードバックされ、より良い施術へと繋がったのと、私共のことを信頼してくださっていたので、より治療効果が高まった部分もあるかと思います。
治療院は患者様が治療を受ける場所ではありますが、双方向の関係性だとより治療効果が高まることもあると思いますし、この方の場合は、それがうまくいったと思います。
なんでも相談できる場所があるだけでも何となく心が軽いですし、体調が良く、治療に行かなくても何となく安心、そんな存在になれたら嬉しいです。