2026年3月の休業日の休業日のお知らせです。鍼灸でからだの調子を整えましょう。お気軽にご来院ください。

東洋医学や鍼灸について

ケーススタディ|うつ病に伴う眩暈と頭痛

◆経緯・症状

うつ症状で休職中の30代女性。鬱の症状は10年程前からで、休職と復職を何回か繰り返している。服薬治療の副作用で体重が増え、その間に気持ちの落ち込みだけでなく体の怠さや上半身のコリ感も出てきていた。ここのところコリとめまいや頭痛が酷く、そのため外出も辛くなっており、心療内科の先生に鍼を勧められたとの事で来院されました。
経過で、特に寒い季節に緊張が強く、気分の落ち込みも出てくるので暖かい方が楽、とのこと。また、曇天・雨天でめまいや頭痛が悪化するとのことでした。

◆全身の観察・施術

脈や全体のツボの感じは弱っているより緊張が強く、特に胸部から上は舌や目など乾燥と赤みが強い傾向。まずは緊張と熱を取るように施術しました。初診から効果を実感されたようで、主訴であるめまいや頭痛が出づらくなっていきましたが、曇天雨天の日には悪化傾向。しかし施術を重ねていくうちにその悪化度合いも改善し、初診から2か月たった今は(8回目)悪い時でも10→4と、曇天雨天でも半分以下となっています。

◆考察

雨天で症状が悪化する場合、東洋医学的には内外合邪と言って、体内の湿気が外界の湿気に呼応して体調が悪化する、と考えます。つまり、体内に湿気が無い人は、雨天で悪化しないので、逆に雨天で悪化する人は体内に湿気、つまり湿や痰がたまっているという判断になるわけです。
この方のように抗うつ薬は副作用で体重が増加することがあり、東洋医学的には体内に湿や痰をためやすいお薬と言えます。そうすると雨天で体調が悪化するようになっていく。しかし、この方の場合詳しくお聞きすると曇天でも悪化する、という事でした。曇天で悪化するのは、痰や湿のせいでなく気滞が強いせいだと考えます。

この方の場合は、鬱として10年ほど闘病されており、その間増悪緩解しつつ休職と復職を繰り返してきたわけですが、とりわけ一年ほど前から症状が悪化し、そのきっかけとしてご家族の問題があったとの事でした。つまり緊張が主訴を増悪させていたわけです。

そのため、初診段階では内湿より気滞が強いと判断して施術し、効果を実感できたのではないかと考えます。とはいえ体重増加という現象はあるので、ある程度緊張が取れてきたら、内湿をさばいていく必要があるのではないかと思っています。

西洋医学的に鬱と言っても、東洋医学的には考えられる原因は様々で、原因によってアプローチは全く異なります。この方のように緊張や熱、湿や痰といったもので停滞して動きづらくなったり落ち込みやイライラが出ている場合もあれば、弱ってしまっていて気力がわかなくなってしまっている場合もありますから、そうなると施術の方向性も真逆になってしまいます。

西洋医学的な治療に限界を感じていたり、何が別のアプローチも、と考えている方は、お近くの鍼灸院に行ってみるのもお勧めです。京王線沿線や調布にお住まいの方は是非春宵堂治療院にお越しください。

本山 裕子

本山 裕子

鍼灸師 ‐婦人科系、自律神経専門

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