【2024年11月の休業日】11月3日(日)、4日(月)、5日(火)はお休みします。

アレルギー症状

ケーススタディ|猫アレルギー

◇症状・経緯

猫アレルギーのため、特に右目が痒い。この方は以前、事故で左目の網膜剥離を起こし、視力がかなり悪く、右目は視力が良いため、視力の左右差があり、ほぼ右目で見ている状態でした。見たところ右目の方が充血が酷い状態でした。

また冬でも冷たいものをごくごく飲むので、ご家族が心配しているとのこと。運動が好きでジム通いもしており、体力のある方です。

◇見立て

左目の視力が弱いため、主に右目ばかりを使っており、その為右目ばかりが疲労。疲労により熱がこもり充血しやすい状態でした。その為アレルゲンの被爆により、右目の方ばかりにアレルギー反応が起きていた、と判断しました。

◇施術

右目にこもっている熱を冷ます方針でツボを選んで施術。施術終了後、翌日より猫アレルギーの症状はかなり軽減したとのこと。目の使用状況に左右差が生じないよう、めがねなどの使用をお勧めしました。別のところでも、熱を冷ますのは元気な人の場合は運動が一番、と書きましたが、この方の場合は運動を人並み以上にされていたため、食べ過ぎ飲み過ぎは控える、という事を養生指導としてお伝えしました。

◇考察

この方、実は目の症状が主訴でおみえになったのではなく、元々当院にみえていた奥様より「冬なのにビールなど冷たいものをごくごく飲んで、心配なので先生から何とか言って欲しい」というご依頼も有り、また肝機能の数値があまりよろしくないという事でみえました。全体的に拝見したところ、目だけで無く全体的に熱傾向であり、熱があるからこそ冷やしたいという欲求があって冷たいものを飲んでいる、という事が分かったため、奥様にはそんなに心配しなくても大丈夫とお伝えしました。初診後、主訴では無かったけれども、長年の悩みであった猫アレルギーが改善したため、通院はせず、たまに疲れたときに来院されています。

本山 裕子

本山 裕子

鍼灸師 ‐婦人科系、内臓系、心のお悩みが得意分野です。

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