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アレルギー症状

花粉症‐東洋医学的には「肝臓の異常」と考える

◇症状・経過

春は花粉症が辛い。今年は特に酷い気がするとのこと。

元々健康維持の為に定期的に来院されている方で、血圧が高く肩こりで、頭痛になりやすい。鍼を始めてから花粉症が軽くなり、以前は病院でアレルギー薬を貰って服用していたが無くても過ごせるようになっていたが、今年は特に目の痒みが辛いとのこと。

◇見立て・施術

普段から高血圧・肩こり・頭痛予防のために行っている施術が花粉症対策になっているが、春の急な気温の上昇や、そもそも温暖化でその時期が前倒しになっていることなどが原因となっていると考え、いつもの緊張を取り除く施術に、さらに熱を冷ます施術を追加して対応、その場で目の痒みは楽になりました。

◇考察

東洋医学的に、花粉症は「肝臓の異常」と考えます。東洋医学で言う「肝臓」とは西洋医学的な臓器ではなく「機能全般」も含み、生理的には気の流れを手足末端に至るまでスムーズに送り込む作用をしています。しかしストレスがかかったりするとその流れが滞り不調となる。

また現代はストレス社会とも言われますが、そもそもずっと肝臓が緊張している人が多い。それを東洋医学では「肝鬱気滞」と言い、軽い肩こりや胃痛、消化不良や生理痛などは、肝臓がうまく働くような施術をすると改善することが多いです。またその緊張が長引くと熱化して暴走すると考えており、そうなると動悸や不眠・悪夢やほてり、イライラや酷い気分の落ち込み・生理が早くきて量が増える・・・などの症状となります。

そして、季節にも臓腑が割り当てられており、春は肝臓の季節。寒い冬から木々が芽吹き花が咲き始めるこの時期、肝臓の働きが活発になっていると東洋医学では考えているのですが、元々肝鬱を抱えている人は春に悪化しやすいのです。

花粉症もその一つというわけです。ですので、身体の緊張を緩めて熱を取り去るような施術をすると、症状の軽減をみることが多い。

花粉症でお悩みの方は、お近くの治療院に行ってみることをお勧め致します。調布の方は是非春宵堂治療院にお越し下さい。

最後に、花粉症やアレルギーには他の臓腑も絡んでいる事も多いですが、それについてはまた今度。

本山 裕子

本山 裕子

鍼灸師 ‐婦人科系、内臓系、心のお悩みが得意分野です。

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