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東洋医学や鍼灸について

HSPと東洋医学①「繊細さん」とはどんな人?

「HSP」「繊細さん」というワードを最近よく聞きます。
ざっくりいうと、さまざまなことに敏感な方のことをいうのですが、当治療院にも結構いらっしゃいます。

今回は、2回に分けて、HSPとは何か、メリット&デメリット、対処法、HSPに対する東洋医学的、鍼灸(しんきゅう)的アプローチなどについて解説していきます。

◇HSPとは?

HSPとは、ハイリー・センシティブ・パーソンの略で、「繊細さん」とも呼ばれています。1996年に、心理学者のエイレン・アーロンという人が提唱したもので、

・精神疾患ではないこと
・「環境感受性が強い」こと

が特徴なんだそうです。
では環境感受性とはどういうことなのでしょうか?

◇環境感受性とは?

簡単に言うと、周りの状況に敏感で影響を受けやすい、ということのようです。

ネガティブな面としては「他人の気分に左右される」「痛みに敏感」「照明などが明るすぎる、うるさすぎる、臭いが強すぎるのが苦手」など。

一方、ポジティブな面としては「芸術などに感動しやすい」「微細で繊細な香りや音、幻術作品を好む」「自分に誠実で豊かな内面生活を送っている」などが挙げられるそう。

いろんなことに敏感であるのは確実ですね。
なので、美しいものに大きく感動でき、深く考えて豊かな内面生活を送ることが出来る反面、人の機嫌、暑さ寒さに敏感だったり、社会情勢や、コロナ禍のような悪いニュースにも影響を受けてしまったりする場合もあるでしょう。
そして、それが生きづらさの原因になっているようです。

◇どうすればいいのか?

ではどうすればいいのか?
ということが、HSPでお困りの方が一番気になること、知りたいことだと思います。

心理学的には、残念ながら「気付きすぎる」感受性は、トレーニングで大きく変化させることは難しい、ということが大前提のようです。

なので、まずは「自分はHSPである」という事実を受け入れ、その上で、他人や外界とどう関わるかを考え、対処方法を身につける、対処するスキルを増やす、ということが大切なんだそうです。

HSPの解説本には具体的な方法としてジャーナリングやストレス・コーピングやセルフ・モニタリング、アドラー心理学的アプローチなども紹介されていました。上記以外にも、さまざまな書籍などで対処スキルが紹介されているようです。

さて次回は、SHPを東洋医学的にどう捉えるか、鍼灸でどう施術出来るのか、ということを考えていきたいと思います。

後半のブログはこちら>> HSP(繊細さん)と東洋医学②

※参考書籍『魔法のように人付き合いが楽になる 繊細さんの心理学』藤巻貴之著 白夜書房

本山 裕子

本山 裕子

鍼灸師 ‐婦人科系、内臓系、心のお悩みが得意分野です。

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