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東洋医学や鍼灸について

ケーススタディ|コロナ後遺症②

コロナ感染後の睡眠障害と動悸、息苦しさ、喘息と疲労感、全身のむずむず感など多岐にわたる症状を主訴としてお越しになりました。

◇経緯

8年前閉経。その頃より高血圧と高コレステロールを指摘され始め、また徐々に体重が増加傾向となり、気圧の変動による頭痛も感じ始めていた。また、胃の調子も悪く内科を受診したが、検査の結果は異常は無いとのことだった。また、冬も暑く感じる様になっていた。

その間、健康のためにヨガなどは行っていたそうです。

コロナ禍に入り、ワクチン接種後に咳が止まらなくなり、喘息と診断され、現在も服薬治療している。咳のせいで夜眠れず、そこから不眠傾向となり、眠剤も服用するようになる。

昨年(2024)コロナ感染。熱も余り出ず、比較的元気で5日間療養した。その後、起き上がれはするがだるさが続き、睡眠の質が悪くなり、中途覚醒後に眠れない、寝落ちするとその瞬間に動悸がして目が覚める、などの睡眠障害と、動悸と同時に胸のつまり感や更年期以降の胃の調子の悪さが悪化、だるいので安静にすると全身がむずむずする、それと関係しているか分らないが、手足の痺れなどが出て来たとのこと。

◇全体の観察・施術

脈や全身の体表を観察した結果、体力的には元気ですが、停滞が強く、また湿痰(※1)がその停滞を助長しており、一部停滞が熱化していると判断しました。また、コロナ後遺症という得体の知れないものが治るのかという不安感も強く、それも緊張を強めていました。

施術の戦略として、まず眠れるように持っていって、ちゃんとした睡眠が取れることにより自力で緊張を緩められるように持って行きつつ、湿痰や熱をさばいていくようにこころがけました。

一診目で入眠時の動悸がなくなったそうですが中途覚醒はやはり残る一方、更年期以降調子が悪かった胃の調子が改善、胸のつまり感なども改善したとのことでした。二診目以降睡眠の質が良くなり、睡眠の質が良くなったことで疲労が改善して緊張が改善すると同時に、コロナ後遺症に対する不安感が改善し、全体的に目に見えて改善して行きました。それと同時に全身のむずむずもでなくなっていきました。

◇考察

今回はコロナ後遺症を主訴として来院されましたが、それ以前の更年期から、体重の増加や雨天での頭痛など、東洋医学的な「湿痰」が身体に停滞して悪さをしている状態が続いており、かつダイエット含めた健康目的で行っている運動が、腰股関節や仙腸関節をゆがめて下肢に痛みや痺れがでている状態でした。その状態でコロナに感染し、症状そのものは軽かったものの、治りかけの「余熱」が元々の「湿痰」や「緊張」によって冷めにくく、後遺症的な症状が長引いて、それが不安感を増して更に緊張し東洋医学的に言う「停滞」が強まって熱となり、症状が悪化して入眠時の動悸や中途覚醒、手足のむずむず等が生じたのだと思っています。

普通の風邪やインフルエンザでも、だるさ倦怠感や咳がずっと出るなどの症状が出る方はいらっしゃいますが、やはり余熱が大きく影響しており、余熱が残る原因に、緊張や湿痰があるようです。

普段からストレスからくる緊張を取り、食生活に気を付けて湿痰をため込まないようにすることが、後遺症を軽くする為に出来る事かと思います。それにはストレス解消や運動などですが、お仕事や家事育児でそういう時間が取れない場合は、鍼灸治療も選択肢の一つ。普段から何となく体調が思わしくない、などという方は、お近くの針灸院を訪ねてみて下さい。調布や京王線沿線の方は是非春宵堂治療院へお越し下さい。

本山 裕子

本山 裕子

鍼灸師 ‐婦人科系、内臓系、心のお悩みが得意分野です。

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