【2024年11月の休業日】11月3日(日)、4日(月)、5日(火)はお休みします。

首の痛み

ケーススタディ|首肩こりによる頭痛とめまい

◇経過・症状

3ヶ月ほど前に、車で信号待ちをしていたところ軽い追突事故に遭い、病院での診断でむち打ちと診断されていた。事故直後は首の可動域制限以外は特に症状は無かったが、念のためと病院で処方されたカラーをつけ首を固定して生活していたところ、2~3日後からめまいふらつきが出てきた。病院でのリハビリは特になく様子をみるということになっている。カラーに関しては不安だったら付けて生活するようにと言われているとのこと。そのままめまいやふらつきに変化が無いため、友人のご紹介で来院。

◆見立て・施術

カラーを付けて生活していると、弊害として第一頸椎(C1)第二頸椎(C2)しか動かない状態で固定され生活することになり、C1C2の変異を起こしてしまうことがあります。この方の場合も、カラーを長期間付けていたということから推測して、C1C2の変異による椎骨動脈性の頭痛やめまいであると判断しました。

また整形外科的テストにより、三半規管の異常によるめまいの可能性も排除されたので、頸椎の変異によるものであると判断しました。

施術としては、C1C2の矯正をしたところ、瞬時に変化したので施術を終了しました。

◇考察

急な衝撃により頚部の軟部組織が損傷した場合、損傷による炎症が治まるまでカラーをして固定しておくことは、軟部組織に対しては治療となりますが、固定することによる頸椎への弊害も報告されているようです。何を取るかは難しいのだと思いますが、もし頸椎が変異したとしても改善はしますので、焦らずお近くの整形外科や治療院へ行ってみることをお勧め致します。調布の方は春宵堂治療院へお越し下さいm(_ _)m

中村正佳

中村正佳

鍼灸あんまマッサージ指圧師 -関節の痛みを専門とし、研究、施術に励んでいます。

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