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関節の痛み(腰、膝、肩、首など)

ケーススタディ|肘の痛み

◆症状・経過

40代男性。日曜大工をしてから、肘の外側に痛みが出現しているトのことで来院。思い当たる原因として、痛みの出る3週間ほど前から、休みの日はドライバーを使って組み立て作業をしていたが、電動ドライバーが無いため、手動でドライバーを使用して結構力を使ったとのこと。痛みが出てからは日常動作でも痛みが出現しており、整形外科を受診するも画像診断で骨に異常は無く、テニス肘のようなものだと言われ、様子をみるとのことで湿布を処方されただけであり、痛みが軽減しなかったとの事でした。

◆見立て・施術

整形外科的テストとエコー画像により短橈側手根伸筋と、総指伸筋の滑りが悪くなっていることにより痛みが誘発されていると判断し、緊張が強い短橈側手根伸筋の緊張を摂る施術をしました。ペインスケールにより、10→7となったとのことで一診目の施術を終了しました。

◆考察

この方の場合は、長時間ねじを締める動作を継続したことにより、一部の筋肉が過緊張を起こし、筋膜における軽い炎症となっていたものが、治癒過程で筋肉同志の癒着を引き起こし痛みが出ていたのではないかと思います。鍼や手技などによりこの過緊張を解消することで、癒着=滑走障害を改善させ痛みを軽減させるのだと考えられます。

中村正佳

中村正佳

鍼灸あんまマッサージ指圧師 -関節の痛みを専門とし、研究、施術に励んでいます。

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