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自律神経系(不眠・疲労感・気分障害・胃腸障害)

ケーススタディ|子供のチック、多動とどもり

◆経過・症状

元々第二子不妊治療でおみえだった患者さんのお子さんたちのケーススタディです。
無事第二子を妊娠・出産後も、仕事に復帰したりキャリアアップする際の緊張をほぐしたり、元々生理が不定期で、来ないと何か月も来ない体質の改善のため定期的にいらしていました。その中で、第一子のお子さんがチックと多動で、第二子のお子さんがどもりで、別々におみえになりました。経過としては、環境が変わるときに症状が出やすいようでした。

また、元々家族で漢方専門医にかかっており、漢方でも治療はしていたそうです。

◆観察・施術

脈や舌、背中や手足のつぼを大人と同じように観察しました。やはり緊張が強く、それを緩めるように刺さない鍼で施術しました。施術をすると症状は落ち着き、またセルフケアもお教えして、お家で実践していただくようにしました。

◆考察

施術後、症状は落ち着き、セルフケアで効果が持続しています。

このケーススタディで印象深かったのは、お母さんが自分の緊張や不安感と子供たちの症状がリンクしているところもあると気が付かれたことでした。

チックやどもりなどは緊張が強くなると悪化することが多いですが、緊張する要因は、元々アンテナが高い性格だったり、或いは季節的に高ぶりやすい時期だったり、クラス替えや進学など緊張が強い時、また学校のいじめや先生が厳しかったり様々です。今回の場合も、進学や進級などのタイミングで緊張するというのもありつつ、お母さんの緊張も影響していた、というのです。

お母さん自身が元々緊張が強く、生理期間が延長しやすいだけでなく、動悸や胸苦しさ、不眠などが若いころからでていて、不安を抱えていたそうです。そんな中不妊治療で鍼灸施術を受ける中で、一見不妊とは関係ない元々の症状も改善していきました。

施術時には、不妊治療であれ動悸であれ、何が原因でその症状が出るかをご説明しますので、患者さん自身が自分の体で何が起こっているのかを理解できるようになっていきます。メカニズムが理解できると、予防もできるし、何よりも不安になりにくくなります。特に動悸や胸苦しさは、その症状そのものが不安にさせ、不安から緊張が強くなり、緊張のせいで更に症状が酷くなっていく悪循環に陥りやすく、そのせいでパニック障害を発症してしまう場合も多い様に思います(*)。

ですが鍼灸施術で症状をコントロール出来るとわかり、また胸苦しさや動悸などの症状がどういう時に出ているのかお母さん自身が自覚できるようになると、原因が分かるので不安になりにくくなり、自分自身に対する自信がついてきたことで、お母さんの緊張が緩んでいったようでした。

子供たちの症状も、漢方や鍼、セルフケアでコントロールできることがわかってくると、これも不安でなくなるためお母さんだけでなく子供さんの緊張も緩みます。

そのような相互作用で、春の進級などで緊張して症状が出やすかった時期に出にくくなっているのかもしれない、と気が付いたとのことでした。

またこの方の場合、小さい頃からダンスを習っており、それもよかったと思います。運動はなんでもとてもいいのですが、とりわけダンスは、体も動かすし、楽しくて気持ちも動く、気滞にはよい運動です。子供たちもそれぞれ運動をしていて、それもチックやどもりにも良かったのでしょう。小さい頃から運動習慣をつけてあげるのは、緊張も緩みますし、大人になっても体調管理にも有用性があるので、お子さんの緊張が強くて心配な場合は、一考の価値はあると思います。

とはいえ運動ですべての気滞が取れるわけでもありません。運動や食事など、セルフケアはやりつつ、それでも不安な症状が残る場合は、鍼灸も選択肢の一つです。お子さんの症状も、鍼灸は効果があります。病院に行ったりしても原因が分からなかったり治療法が無くてどうしよう、というときは、お近くの鍼灸院に行ってみてください。京王線沿線や調布の方は、是非春宵堂治療院にお越しください。

(*)緊張すると体全体で気滞という状態が起きますが、それが生理不順や不妊だけでなく動悸や不眠にもつながっていく。つまり、不妊治療が、元々あった動悸や胸苦しさ、不眠などの症状の改善にもつながったという事です。

本山 裕子

本山 裕子

鍼灸師 ‐婦人科系、自律神経専門

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