◇症状・経緯
頭と首の境目に重く鈍い痛みがあり、同時にこめかみと目の奥にも重い痛みがある。その症状が出て2~3週間経つが、痛みが改善する気配が無く、整形外科を受診して画像診断では異常なし。次に脳神経外科で、緊張型頭痛と診断を受けて痛み止めを処方されるも症状に変化が無く来院。
コロナ禍におけるリモートワークで、通勤時間が仕事になり、デスクワークが増えた。また通勤が運動になっていたため、通勤時間がなくなり運動不足にもなっている。
◇見立て・施術
猫背により頭が前方に傾き、その傾きを補うように首と頭の付け根の筋肉(後頭下筋群)が終日緊張状態になっているため、その周辺の神経と血管が圧迫されることにより、周辺組織の酸欠が起こり、諸症状が起きていると判断しました。首と頭の付け根を中心に筋肉を緩め、間接的に肩甲骨周りの筋肉も緩めて、途中で痛みが軽減してきたため、最後に目とこめかみ周辺の緊張を取り、施術を終了しました。
施術の手段としては、鍼が効果が高い場合が多いですが、鍼が苦手な方には手技で対応致します。
◇考察
この場合に後頭部で圧迫されている神経は広範囲に影響するため、症状も広範囲に出ます。その為、初診時の問診がとても大切になります。また、範囲も広く痛みの種類も様々で、人によって多様なな訴えをしますし、治療経過の中で、症状や症状の部位が変化していくのも特徴です。
ストレスが長引き交感神経緊張状態が継続している、自律神経失調症気味の方にも、上記の様にリモートワークや運動不足でも、この様な症状が出る方が多いです。デスクワークの方も多いですね。ストレスもですが、長時間同じ姿勢をする事は、寿命も縮めるそうです!
https://www.businessinsider.jp/post-106010
健康に長生きするためにも、酷い頭痛から解放されるためにも、適度なストレス発散は元より、適度に立ち上がったり運動する事をおすすめ致します!