①からの続きです!
②実が原因の場合
実が原因の場合(自律神経失調症や胃腸障害、不眠症、PMSなどの症状の場合に限ります。*1)は、ストレスからくる緊張や運動不足などが原因となります。
前回同様、自然に例えるなら、川の水が汚れすぎてどろどろになって流れない、とかゴミがたまりすぎたりダムが沢山出来て流れないような状況です。
漢方では便や尿を出したり発散させるようなお薬が出るでしょうし、針灸的には緊張を取っていく施術になります。
この場合も、セルフケアでは運動が有効です。長めのお散歩、登山やジョギングも良いでしょう。
運動することで緊張がほぐれ、発散できるのです。針灸やマッサージ、漢方薬と同様の、時にはそれ以上の効果が出るでしょう。
運動することで、川の水が浄化され、流れが速くなって塞き止めている障害物を流してくれるのです。
ただ、緊張が強すぎると運動のし始めはほぐれるまで逆に辛く感じてしまう場合もありますので注意して下さい。運動による爽快感が出るのに時間がかかることもあるので、すぐにやめてしまわないことが大切です。
運動は苦手で・・・
実は私は学生時代体育が苦手で、何をやってもクラスでビリでした。走るのも遅いし、鉄棒も跳び箱も出来ない。球技も苦手で先生にも「真面目にやれ!」と怒られるほど。
患者さんにも学生時代から運動習慣の全くない方もけっこういらっしゃいます。
体育教育の弊害で、競争させて評価するため、苦手意識が出て体育嫌いになってしまっているのです。また学生時代は「運動が出来る=人気者」で、運動が出来ないと肩身が狭い思いをする場合もありますし、余計に体育に苦手意識をもってしまう場合も。
また、運動は疲れるものだ、という思い込みもあるかもしれません。
しかし、運動は実はとても気持ちが良いものです。私の場合は登山とジョギング、筋トレ、自転車などをやっています。
ジョギングは肩こりやPMSに良いですし、消化も促進します。更年期障害も軽くなりました。
また2年前から始めた上半身の筋トレは思った以上の効果があり、肩こりが随分楽になりました。姿勢もよくなっています。良いことずくめ!!
ラジオで中尾ミエさんが公園の鉄棒で懸垂をやっているとお話されていたので、私もゆくゆくは懸垂が出来るようになったら良いなと思ってますが……。
学生時代、何をやってもクラスでビリだった私が、40代後半でこんなに運動しているなんて夢にも思いませんでした。
老化に向けての「貯筋」
20代をピークにみんな実は老化しています。
老化の感じ方には個人差がありますが、でもいつかはあちこち痛くなったり若い頃には出来ていたことが出来なくなる。運動は、その予防にもなります。
しかし、老化を感じてから対策をしても、もう無理がきかなくなって運動が出来なくなっている場合も。
ムキムキである必要はありませんが、特に足腰が強いことはいつまでも自分の足で歩く為には重要ですし、その為には余力のある内から運動習慣を付けることが大切です。
若い内に「貯筋」しておいて老化に備えましょう!それがお悩みの症状の緩和にも繋がるのですから一挙両得です。
ですので、仕事帰りは一駅余計に歩く、休みの日は散歩を心がける、お天気が良ければハイキングに行く、など、心がけてみて下さい。もちろんテレビゲームでのエクササイズでも、やらないよりはずっと良いです。
ただ、育児中のお母さんなど、自分のケアに時間を割けない環境の方もいらっしゃいます。そういう場合は、鍼灸やマッサージなどに頼って身体の流れを良くし、育児が一段落したらセルフケアを始めましょう。何事も遅いという事はありません!
最後にやはり頑張りすぎは禁物です! そこは充分気を付けて下さいね。
*1)腰痛や膝痛、肩関節痛などは原因によってやった方が良いこと、やらない方が良いことが全く異なりますので注意して下さい。