当院の鍼灸治療でできること
体調に不安がある、腰、肩、首や頭が痛い、というときに、その悩みを解決するためにまず選択肢に挙げられるのが西洋医学的な治療、整形外科や内科などでしょう。
では、鍼灸治療はどのような時に選択肢になるのでしょうか。
一つは、西洋医学的にいろいろな検査をしても原因がわからず、痛み止めや湿布、ステロイド治療やともすると心療内科へ行くことを勧められたときなどです。 私たちはレントゲンなどの画像診断や血液検査などはできませんが、患者様の体を直接触り、画像に映らないものを感じ取り、問題となるところを探り当てる技術があります。 例えば筋肉が硬くなって神経痛を起こしている場合。 足や手が痺れているときに、整形外科で画像診断をしても「首や腰の骨には問題がない」と」お医者さんに言われ、痛み止めや湿布が出され、それでも痛みが取れない場合。 実は、痛みの原因の9割は画像には映らないといわれています。なので、画像だけをみても原因は突き止めらないのです。
また、胸が苦しく呼吸がうまくできない、動悸がする場合。 呼吸器や循環器に行っても、「肺や心臓に問題はありません」といわれ、抗不安薬や喘息の薬を処方されても症状が軽減しない場合。 このような症状はストレスや過度の緊張が遠因となっている場合が多いのですが、その反応は体のあちこちに出てきているのです。
以上のような、病院の検査でもわからない筋肉の硬さや関節の小さなずれ、体表に現れた緊張や弱りを探り当てる技術が、鍼灸師の私たちにはあるのです。
NIH(米国の国立衛生研究所)は、鍼灸療法の各種の病気に対する効果とその科学的根拠、西洋医学の代替治療としての効果について、有効であるという見解を示しました。
また、WHO(世界保健機関)では、鍼灸療法の有効性を認めた疾患のリストを公表しています。